いろいろ

間が空いた。読んだ本。

 

13階段高野和明):サクッと面白かった。

高慢と偏見 上/下(ジェーン・オースティン):個人的にコリンズのおたく感がツボだった。上巻の方が面白かった。

・ブルースカイ(桜庭一樹):最終盤のセカイ系SF観好き。

・凶器は汚れた黒の叫び(河野裕):そろそろ買うのやめようかなこのシリーズ

・私の家では何も起こらない(恩田陸):安定の恩田陸ホラー。

・小説以外(恩田陸):読む本の参考にしてる。意外と自分の中で残ってる。

・冥土・旅順入城式(内田百けん):静謐でぼやけた世界観、だんだん狂ってくる。エンドレス夢十夜で最高。

屍鬼 1~5(小野不由美):長すぎる。終盤の視点が平等に振られてくる感じは好きだった。3巻くらいに圧縮してくれればよかったのに。

・麦酒の家の冒険(西澤保彦):本格だけどちょっと無理あったかな。まあ楽しめた。

・春昼・春昼後刻(泉鏡花):泉鏡花の中では読みやすかった。アンビエントな感じがすごい好き。ラストはKの昇天を彷彿とさせた。良かった。

・伝奇集(ボルヘス):いや面白かった。円城塔をうざくなくした感じ。

・タイムマシン(ウェルズ):昔のSFだけどすでに今を捉えてる感じがして古臭くなく楽しめた。

夜の来訪者(プリーストリー):今月のスーパーヒット。背筋ぞくぞくした。本当に最高。

・山の音(川端康成):タイトルを拝借した恩田陸の短編から。もうちょい土俗的な恐怖が濃いかと思いきや日常系の小説で終わった。狙いを外したのもあり、個人的には不満足。

・殺意の集う夜(西澤保彦):ギャグであり、パズル。息抜きには良い。

・草祭(恒川光太郎):怖くないホラー。安らぐ空気感が根底にあって良い。

・たとへば君(河野裕子永田和宏):ベタベタの恋愛ものは苦手なんだけど、歌集だとさらっと読める。終盤の鬼気迫る歌にはうるっときてしまった。

河野裕子の最期の一句

「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」

これは凄まじいな。

・大きな森の小さな密室(小林泰三):面白くなかった。最後のパン屋のやつだけは好き。

・海流の中の島々 上/下(ヘミングウェイ):根底を漂う諦念みたいなものと自然の描写の鮮やかさがぐっとくる。

・夜市(恒川光太郎):後半の風の古道の方が好きだった。日常に隠れるどこか懐かしい異世界。

・はっとする味(平松洋子):食べ物エッセイたまに読みたくなる。

草迷宮泉鏡花):今までで一番読みにくかった。春昼とか高野聖の方が好きかな?子供が面をつけて夕刻に不気味な歌を歌うシーンは好き。

 

読みすぎた反動で今はあまり読書欲がない。学校も忙しいし。

Beach Fossils, Fazerdaze, Hazel Englishあたりの新譜は買っておきたい。Soundcloudを漁っていて見つけたLiberal & Cripple, Low pop ltdあたりの無力感と切なさ溢れる歌詞と歪んだ音がどんぴしゃ好みで、やっぱりギターロックが好きなんだな〜と思った。言いたいこと全部言ってくれて、本当にどうしようもなくて不甲斐ない自分たちの声を代弁してくれていた。

5/5

穏やかな連休を過ごしている。学校にも行ってるけど。

 

ブックオフの20%オフセールで本を20冊くらい買った。当分読む本には困らなそう。連日晴れて気分が良い。窓を開けるといい風が入ってきて、ベッドに寝そべって本を読んでいるといつの間にか寝落ちている。至福の時間って感じ。

 

アイスコーヒーが飲みたい。

 

小さい頃、ふとした瞬間にいつもの場所が全く違った場所に見えることがしばしばあった。例えば家の階段、駅までの道。固定された空間の中で動き回る一個の自我としての自分、という概念を理解できなかったんだろう。似た感覚で新宿東口から紀伊国屋の方に伸びる新宿通りはいまだにしっくりこない。なんだかABCマートまでとそれより奥で全く通りの見え方が違う。逆方向から見たときは、また違う。

 

よくわからなくなってきた。

the war on drugsの新曲が良かった。ミサイルは来るんだろうか。最近は生活や人生と向き合えているような、そうでないような。何もかも大切で、何もかもどうでもいいような感覚。倦怠、倦怠、倦怠。

4/30

暑い一日だった。夜になってなんとなく近所の公園に行く。

 

初夏の夜は若葉のみずみずしいにおいと排気ガスの無機的なにおいが混ざり合って、不思議なさわやかさだ。遠くで電車が線路を行く音が聞こえる。虫が低い音で鳴いていた。バスケットゴールでカップルが遊んでいて、ドリブルの音が気怠げに響いていた。

 

東京の夜空は深い群青色だ。工事用のコーンに取り付けられたランプだけが誰にも気にされず懸命に点滅している。

4/20

母親がコールドプレイの東京ドームライブに行ってきたらしい。大変素晴らしかったらしく、口角泡を飛ばしていかに楽しかったかを解説してくれた。

それはいいんだけど忙しい朝の時間に衝動的にviva la vidaのシンガロング始めるのやめてほしい。飛び跳ねるな

 

 

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ヨラのFadeを聴いている。最初はインパクトなかったが、500回くらい聴いたら最高になってきた。静かな曲長の裏の激しいディストーションが本当に好き。

 

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夏の夜に蚊取り線香の煙を見ながら聴く曲。鳴る音は少ないけど、バックの微かなノイズや残響、ひとつひとつが幻想的で静謐、ノスタルジックな音像を作り出している。

 

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どうしようもない夜がある。深夜布団にくるまって、音量1でこの曲を聴くと少しだけ救われる気がする。音を小さくすることで見える心象のようなものがあると思う。

 

4/18

暑い。つい最近まで桜が咲いてたのがウソみたいだ。

 

週末、秩父に行った。桜、枝垂れ桜、桃、椿、菜の花、椿、芝桜、スミレなどなど何でもござれでどこもかしこも咲き散らかしていた。常に視界のどこかに花が咲いている。色のオーバードーズ。また来年も行ってみたい。

 

最近はとりあえず何も考えなくてよさそうな音楽を聴いている。

 

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Fickle Friendsは本当にいつの時代でもどこにでもいそうなシンセポップバンドっぽいけど、初めて聞いて良いって思えるバンド。The 1975はまあもはや今更だけど、この動画のカウントダウンのところはめっちゃかっこいいな。クネクネしてキモイけど。

 

本は

・インド夜想曲アントニオ・タブッキ

・上と外 上/下(恩田陸

ネクロポリス 上/下(恩田陸

・怪談(ラフカディオ・ハーン

を読んだ。インド夜想曲、まさかのミステリー。静かな雰囲気が夜にいい。上と外、明らかにつまらなそうな恩田陸なので敬遠していたが意外と楽しめた。この人は土俗的な神秘の描写が本当にうまい。ネクロポリス、上と外と全く同じ印象。普通に楽しめた。さんざん持ち上げておいてラストでずっこけるのはお家芸。ファンだとまたかとしか思わないが。怪談、良かった。日本の怪談は全然怖くなくてノスタルジーすら感じるのが良い。

 

夜の街を走った。月曜の夜遅くは人も少なくて静かだった。涼風が吹いて、虫が鳴いていてさながら秋のようだった。古ぼけたうなぎ屋からいい匂いが漂ってきて、路地を行く初老のサラリーマンはどこか寂しげで、終わりなき日常は続く。

 

 

4/11 春

・Tape waves

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この人たち、いつまでもずっとこんな音楽をやっている。Seaponyを軸にNew Order, Beach Fossilsを混ぜ合わせたような。泣けてしまうなあ。

 

・Black Marble

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シンプルな音、ひたすらセンチメンタルに食い込んでくるベースライン、イアンカーティス的で呪詛のようなボーカル。包み込むような春の霧雨にも合う。

 

・Day Wave 

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最初のベースのリフが入ってくるところでもう泣ける。二度と帰れない鮮やかな日々に思いを馳せさせてくれるような音楽。と思ってたら一番上のコメントに

for me this music sounds like a life we've gotten so detached from, that it has merely become a memory we never had. And I'm really sorry because I really want to have those memories. That would have changed so much...

て書いてあった。みんな同じようなこと感じるんだな。

 

New Order 

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今更だけど。このベースリフは天才だな。関係ないけどニューオーダーで一番好きな曲、Temptationの”Bolts from above hit the people down below. People in this world, we have no place to go.”っていう歌詞の絶望感がとても好きでよく口ずさんでいる。

T2トレインスポッティング見なきゃだ。

 

 

結局、おれは思い出主義者で、(あるいはありもしないような)思い出にアクセスするために本を読んで、音楽を聴いている。絶望的で、なにもかもめちゃくちゃで、最初から全部あきらめていて、それでも前を向く人やキャラクターに惹かれる。グレートギャツビーの最後の1ページが好き。「それでも、やっていくしかない」人生哲学、ここに終われり。

 

大好きなHomecomingsというバンドのCDのライナーノーツ、最後の一文「あらゆる夢は決して叶わないだろう。でもそれは、僕らが立ち止まる理由にはならない。」

4/8

新芽が眩しい。一面褐色の木々が一斉に芽吹くこの時期はとても好きだ。あと2,3週間もすればこなれた緑色に変わっていつもの日常が戻ってくるけど。

 

読んだ本。

・月と6ペンス(モーム

これは面白かった!ゴーギャンをモデルにした小説。最後まで大したイベントの起きない物語だが、描写がきれいで飽きなかった。タヒチの描写がすごくいい。行きたい。

・忘れられた日本人(宮本常一

民俗学の本。少し読んで積読になってたのを読破。昔の日本の田舎の風景にはやっぱりロマンを感じる。どこが好きかって言われたら何だろう、信仰について?山を崇める無垢な人たちが祭事を行って、山は霧にかすんだり頂に雲をかけたりと時に神秘的な姿を見せる。祭りには縁日が出て、喧噪、いろいろな食べ物の匂い、はしゃぐ子ども、浴衣。花火、瓶のサイダー、夏。古くからの信仰、自然の神秘と現代的な祭りのイメージという実際は重ならないイメージがが重なってセンチメンタルなイメージの複合体ができている(自分の中で)。RADWIMPSにセプテンバーさんという曲があって、中学生の頃その非公式(?)PVを見ていたく感激した。今は消されてるけど浴衣で夏祭りに出かけた男女が何するんだっけ?全く覚えてないけどその鮮やかな夏祭りの映像だけは強く心に残ってる。何言ってんのかわからないけどそういったいろいろな記憶やイメージの断片が合わさって自分の田舎への信仰が作り出されてる、という話。

 

夏は熊野古道に行きたい。民家っぽい旅館に泊まって昔話を聞いたり本山を訪れて信仰を肌で感じたい。京都も伊勢神宮もいささか人が多すぎた。

 

 

明日も雨だ。