いろいろ
間が空いた。読んだ本。
・高慢と偏見 上/下(ジェーン・オースティン):個人的にコリンズのおたく感がツボだった。上巻の方が面白かった。
・凶器は汚れた黒の叫び(河野裕):そろそろ買うのやめようかなこのシリーズ
・小説以外(恩田陸):読む本の参考にしてる。意外と自分の中で残ってる。
・冥土・旅順入城式(内田百けん):静謐でぼやけた世界観、だんだん狂ってくる。エンドレス夢十夜で最高。
・屍鬼 1~5(小野不由美):長すぎる。終盤の視点が平等に振られてくる感じは好きだった。3巻くらいに圧縮してくれればよかったのに。
・麦酒の家の冒険(西澤保彦):本格だけどちょっと無理あったかな。まあ楽しめた。
・春昼・春昼後刻(泉鏡花):泉鏡花の中では読みやすかった。アンビエントな感じがすごい好き。ラストはKの昇天を彷彿とさせた。良かった。
・伝奇集(ボルヘス):いや面白かった。円城塔をうざくなくした感じ。
・タイムマシン(ウェルズ):昔のSFだけどすでに今を捉えてる感じがして古臭くなく楽しめた。
・夜の来訪者(プリーストリー):今月のスーパーヒット。背筋ぞくぞくした。本当に最高。
・山の音(川端康成):タイトルを拝借した恩田陸の短編から。もうちょい土俗的な恐怖が濃いかと思いきや日常系の小説で終わった。狙いを外したのもあり、個人的には不満足。
・殺意の集う夜(西澤保彦):ギャグであり、パズル。息抜きには良い。
・草祭(恒川光太郎):怖くないホラー。安らぐ空気感が根底にあって良い。
・たとへば君(河野裕子・永田和宏):ベタベタの恋愛ものは苦手なんだけど、歌集だとさらっと読める。終盤の鬼気迫る歌にはうるっときてしまった。
河野裕子の最期の一句
「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」
これは凄まじいな。
・大きな森の小さな密室(小林泰三):面白くなかった。最後のパン屋のやつだけは好き。
・海流の中の島々 上/下(ヘミングウェイ):根底を漂う諦念みたいなものと自然の描写の鮮やかさがぐっとくる。
・夜市(恒川光太郎):後半の風の古道の方が好きだった。日常に隠れるどこか懐かしい異世界。
・はっとする味(平松洋子):食べ物エッセイたまに読みたくなる。
・草迷宮(泉鏡花):今までで一番読みにくかった。春昼とか高野聖の方が好きかな?子供が面をつけて夕刻に不気味な歌を歌うシーンは好き。
読みすぎた反動で今はあまり読書欲がない。学校も忙しいし。
Beach Fossils, Fazerdaze, Hazel Englishあたりの新譜は買っておきたい。Soundcloudを漁っていて見つけたLiberal & Cripple, Low pop ltdあたりの無力感と切なさ溢れる歌詞と歪んだ音がどんぴしゃ好みで、やっぱりギターロックが好きなんだな〜と思った。言いたいこと全部言ってくれて、本当にどうしようもなくて不甲斐ない自分たちの声を代弁してくれていた。